きさらぎみや さん

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戦いが終わった

あたしの体を異変が襲ったのは、丁度一週間前だった。
先々週も一週間ナゾの微熱に襲われたあたしの異変に、母親はため息をついた。
一体何なのだろう。
微熱がただただ続くのだ。
微熱以外の異変は特に無い。
病院に行っても、「風邪だねー」と言われるだけで処置は特にナシ。
前回の微熱のときにお尻に薬液を注入されたあたしは、この医者が嫌いになっていた。
あたしのお尻に何てことするのよ!もう口も開けてやら無いわ!!
でも、母親と看護師があたしの体を押さえつけ、口を開けろと言う。
仕方が無いのでその場を乗り切るため、しぶしぶ口を開く。
「のどが赤いね。ちょっとゼコゼコしてるから吸入しようか。」
前回浣腸をされた部屋に連れて行かれる。
あたしの恐怖はピークに達した。
いやだってば!あたしはもうこんなところにいたくないのよ!!帰りたいんだってば!!!
そんな心の叫びを誰も知る由もなく、こんどはナゾの煙を浴びせられる。
・・・でも、ちょっと呼吸が楽になったかも?
でもあたしはだまされないわ。
この医者が出すくすりなんて飲むもんですか!!!とかたくなに薬を拒否するあたし。
母親はそれに苛立ちを隠せない態度を日々強めていく。

あたしだって、早く保育園に行きたいのよ。
愛しのいっちゃんとかゆづくんと一緒にたくさん遊びたいのよ。
あたしが熱を出して布団で寝ていると皆心配して様子を見に来てくれる優しい子達ばっかりだわ。
怒ってばかりいるママのいる家より、居心地がいいのよ。
でも、そんなあたしの気持ちとは裏腹に、熱は37℃から38度を行ったりきたり。
一体あたしの体内では何が起こっているの?
食欲もちょっと無いくらいで吐き戻すことなく食べられるし、下痢もない。ただ、熱だけ。
でも熱が出るってことは体内でなにかとあたしの抗体細胞が戦っているってことでしょ。
それがなんなのかわからない。

あたしもママもだいぶ疲れてきた発熱8日目。
朝はいくらか熱が下がっていた。
でも、体調は微妙・・・。
今日は大好きなお兄ちゃんもおばあちゃんの家に泊りに行ってるし、パパも仕事。
おっかないママと二人きりの恐怖の時間・・・。
お兄ちゃん早く帰ってきてよ!
ママはあたしの熱のせいで予定が二つもキャンセルになって、挙句漫画も描けないって叫んでいる。
あたしもいっぱいいっぱいだけど、こっちも結構辛そうだわ。
気を使って話しかけても逆切れされるだけだから、その前に眠いからぐずる攻撃で反撃してやるわ!

昼寝から気がつくと熱は下がっていた。
ママはこれで自分のことができるとばかりに喜んでいた。
あたしの体も、ちょっと楽になった。
今も熱は上がらず、落ち着いている。
あたしの体は、ナゾの侵入者に勝ったんだ。
長い長い、戦いが終わった・・・。

一体、何と戦っていたんだろう。
その正体は誰もわからない。








・・・・・・と、娘の気持ちになって書いてみる。
だめかーちゃんだな、あたし・・・。
とりあえず娘の熱が一週間ぶりにさがりました。
続く微熱は怖いよねー。

ママもだいぶ疲れましたとさ。

タグ 夏風邪最低 
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