キジトラ・ハクリュ さん

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(小説)リミットエクシード① ~クロイ編~ 第一章 暴走

 - 一章 暴走 -

 ちょうど太陽も頭上高く昇り昼食の時間、中心都市より列車で、数時間離れた活気のある商業街に、旅人用の風避けマントをまとった一人の女性が現れた。
 背丈は女性としては平均的で、この地域では珍しい長い黒髪、鋭い黒い瞳をしていた。その歩く姿には隙が無く、雰囲気も他とは少し違っていた。
 しかし、そのような彼女も、フードを被っているため、この様に人が多く集まる場所に来るとその目立つ特徴も擦れてしまう。もし彼女の姿を見たとしても、只通り過ぎる旅人の顔をいちいち覚えておく珍しい輩はほとんどいない。
暇そうにしている店を見つけ、彼女は道を尋ねた。

「あの、すみません。」
「おおっ、いらっしゃい。」
「このりんごを4つほどください」

店の主であろう老人が顔を上げ私の顔を見て言ってきた。

「ん~、お使いかい?お譲ちゃん。」
「いえ、私はシボラの方からちょっとした用事で来ただけです。」
「ほう、その歳で。そりゃぁ、長旅大変だったね。」

袋にりんごを詰めているその老人に彼女は言った。

「私いくつに見えます?」

老人は手を止め、あごに手を当て考えるそぶりを見せながら。

「ふむ、そうじゃの~そういう質問してくるということは・・・18ぐらいかの?」
「いえ、今年で14です。」
「う~む、最近の女の子はわからんのう。実はな初め見たとき10ぐらいかと思ったんじゃ」
「そんなに幼く見えます?」
「うむ、そんなに考えなくても大丈夫じゃ。お主は将来美人さんになること間違いなしじゃ。ひゃっひゃっひゃ」

先にお金を渡し、袋に詰めたりんごを受け取ると、彼女は複雑な気持ちで嘆息しながら、「はぁ、ありがとうございます」と返し、ポケットから紙を出した。

「ところで、この場所分かります?」

その紙には今回、訪問する家の住所が書いてあり、それを老人は眼鏡を調節しながら見てくれた。

「ん~・・・ああ、この住所は、アリッサちゃんの家だね。そうじゃの、ちょっとここからだと分かりづらいから、紙に道を書いてあげるよ。」

そういうと、他の紙を取り出し地図を書きだした。

「あの、あと宿も探しているのですが。」
「ほいほい。」

ちょうど訪問先への道のりだったらしく、地図に少し線を足し、宿の場所も書いてくれたらしいメモを渡してくれた。

「あいよ。」
「どうも。」
「気いつけていくんじゃぞ。」

彼女は会釈をし、地図を確認しながら歩き出した。
 

彼女は宿に立ち寄り。扉を開くとそこには、ヒゲを鼻下だけに生やした中年男性が出迎えてくれた。

「いらっしゃい。宿泊でしょうか。」
「はい。一部屋借りたいのですが」

この宿の一階の奥には小さな食堂があり、ちょうど昼食時なのに、人はいなかった。いや、一人だけいた。そこには客であろう白い白衣をまとった、赤毛少女が食事もせず、ぶつぶつと独り言をつぶやきながら何かを作っているようであった。近所の子供だろうか。そう周りを観察していると主人は言ったきた。

「はい、お一人様でよろしいですね。」
「はい」
「ではこちらにサインを」

そういって差し出した宿泊手続きを書いていた頃、何かが爆発したような地響きがした。

地震?

直ぐに揺れは収まったが、今度は外が騒ぎ始めた。
宿の主人は気になって扉を開け、通りを見回した。ちょうど騒いでいる方角から走ってた男を宿の主人は呼び止めた。

「おい!ジャン!何かあったのか?」

知り合いであろうその男は足を止め、慌ているせいか早口で言った。

「そっ!それがっ!公園で遊んでいた子供が!ええっとなんて言うかな。そうっ!いきなり正気を失った暴れうまくのように暴れ始めたんスよ」
「…意味が分からん?それならなぜ止めん?」
「無理ッスよ!あれは子供の力じゃなッス!…だからと言って傷付ける訳にもいかないし。俺はこれから役所に警備隊の出動要請をしに…」

私は二人の会話に割り入った。

「その必要は無いわ。」
「あんたは?」

そう聞いてくるジャンに対し、入り口に向かい、フードを外しながら言った。

「シボラの者よ」

その彼女の顔を見た宿の主人はビックリした様子で聞いてきた。

「嬢ちゃん、あんた兵隊さんか?」

主人は複雑な顔をしていた。多分、フードを被っていた彼女を大人だと思っていたのだろう。口調は大人そのものだが、その顔には歳相応の幼さの残っている。もう一つは、シボラ帝国の者だということ。その返答は無駄だと判断した彼女はジャンに向かって言った。

「…それより場所はどこ?」

そうするとジャンは走って来た方を指差し

「こっ、この道を真っ直ぐ行けば右側に見えてくるッス。」

‐‐‐‐

limit exceed(リミットエクシード)ね。思っていたより早かったわ。

現場へと駆け出し、一時すると騒ぎの現場に到着し、私は遠巻きに見ている野次馬をかき分け前に出た。
そこには数名の警官がいた。

「警備隊はまだなのか。あれは我々では抑えきれんぞ。」
「早くてあと十分は掛かるかと。」
「くそっ、国の方から聞いてはいたがまさかこれ程のものとはな。これが大人だったらどうなるんだ。」

彼らを横目に私は現場に向おうとした、そうしたら目の前に一人の若い警官が立ちふさがり行く手を阻まれた。

「おいっ、嬢ちゃん!ここからさきは危険だ。今、例の発作で暴れ回っている子供がいるんだ。」
「シボラの者です。その子を止めにきました。」
「ハイハイッ…嬢ちゃん、冗談はよそに行って…」

察しの悪い男だ。そう思うと私は隊紋の入った飾りを見せた。それを見た警官は目の色を変えた。敬礼し言ってきた。

「…!しっ!失礼致しました!」

大きな声を出したその警官のせいで、注目を浴びてしまうことになってしまい、さらに話し込んでいた他の警官がこちらに気が付きこちらを見てきた。
これ以上ここで時間を取るわけにはいけないと思った彼女は、未だに敬礼している彼に声音を低くして言ってやった。

「通ってもいいかしら?邪魔なんだけど」
「どっどっどうぞ!」

そういうと彼は道を開けてくれたので私は現場に向かって走り出した。

-----

私を通した警官に他の警官が驚いた様子で聞いた。

「オイオイ!いいのか、あの子通して!」
「…大丈夫ですよ。彼女は例の傭兵部隊の隊紋を持っていましたし。」
「例の?…!まさかあの!」
「悪魔部隊」

------

現場に着くと公園にある遊具は大半が壊れていた。中には何かの機械で強引に引きちぎられたようなものもあった。
止めようとしたのだろう警官が一人が倒れている。それを介抱する者に急ぎ足で横を通りすぎながら聞いた。

「シボラの者です。例の子供はどこに?」
「あっ、あっちです」

バキバキッ!!
その警官の指差した方角から音が聞こえ、私はすぐにそちらへと走ると視界に木をなぎ倒している白い髪の少女の姿が見えた。
 私は気付かれる前に、そのまま駆け寄ろうとしたが、少女はなぎ倒した木をそのままこちらへ投げつけてきた。それを足を止めず、低い姿勢で交わす。
視界が開けると少女はこちらに向かって跳躍してきていた。少女の鍵爪の様にした手が襲いかかってくるがギリギリ交わしたが、マントが引き裂かれてしまった。長年愛用していたので少しショックだった。

「もう!せっかくのお気に入りだったのに・・・」

振り向くと、少女はこちらに背を向け、頭を押さえていた。

「早くしないともうそろそろ限界ね。」

すかさず私は駆け出し、少女を気絶させるために首筋へ一打与えた。・・・が手ごたえがまるで無かった。丸太でも叩いたような感触が手に残っていた。
「ぅぐぁあ!!」
危険を感じた私はすぐさま後方へ飛ぼうとしたがその時、少女の叫びとともに破裂でもしたように弾け飛んだ空気の壁が私を吹き飛ばした。

「くぅっ!!」

天地がひっくり返って、平衡感覚を失ってしまった。そのまま地面に叩きつけられ転がりながら、何とか体勢を整えようとした。その時、少女は目前まで迫っていた。

「!!」

今回は正直、覚醒したばかりの子供がこれほどの力を持っているとは思っていなかった。力を行使する必要が無いと思っていたが、今はそうも言っていられない状況だと判断した私は体勢を整えることを止め、そのまま後ろに倒れながら、目前の少女に集中した。
すると少女を光が包み込み、その光が目の前に広がった。

 
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------
 
(あとがき) 
  
 ども!最後まで文章を見ていただきありがとうございました。
 
 私は文章を書くのはすごい苦手で途中、「ここの文章はこれでいいのかな~」とか思いながら書いてます。
 
 さてさてさて、今回の話は、前回書いたやつの時代より10年前の設定です。まぁ、前回のは格闘ゲーム用にイメージストーリーとして書き下ろしたものですから、こちらが小説第一弾となります。もちろん前回分も入れ込む予定です。
 
 しかーし!そこまで描くのにどれだけ掛かるのか、私にもわかりません!(@д@)!どんだけ~!
 まぁ、ぼちぼちとやっていこうと思います。
 次回・・・未定です(汗)<script type="text/javascript">new DecolinkParser().start('diary_body')</script>
タグ 小説 
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